設計の丹野です。
家づくりの中で、最も中心的な存在はやはりLDKですが、中でもキッチンに特にこだわりを
お持ちの方も多いのではないでしょうか。
最近は戸建でもマンションでも、当たり前になっている『対面型』のキッチン。
食事の支度や片付けをしながらリビングダイニングの様子が伺え、家族との
コミュニケーションが取りやすい形として人気が高まり定着しているのだと思います。
特に小さなお子様にとっては、キッチンはとても危険な場所でもあるので、
ある程度の距離を保ちつつもリビングで遊ぶお子様に目が行き届きやすい対面型が、
最適な形と言えるかもしれません。
←対面型キッチン例
しかし、どんな場合でも対面型のキッチンが最適かというと、必ずしもそうでは
ありません。
もちろん、個々のお好みもありますが、衛生面や音、匂いなどの面では、その昔は
主流だった部屋として独立したキッチンの方が優れているのではないでしょうか。
↓独立型キッチン例
また壁側にキッチンを配置して、ダイニングとセットで構成されるDK型は、省スペースに
有利なだけでなく、ご高齢者や車椅子ご利用の方が少ない移動距離で調理から食事、
片付けまでを行うことができ、ダイニングテーブルの位置やサイズの調整で、通路を
広く確保することができます。
←DK(ダイニングキッチン)型キッチン例↓
マンションや建売のように、不特定多数の方を対象に家づくりを考える場合は、単身者向けや
ファミリー向けなどといった、おおよその想定で間取りなどを構成せざるを得ないので、
一般的に人気が高くオーソドックスなものになり勝ちですが、注文住宅として、それぞれの
ご家族に合わせた家づくりを考える場合は、10年先、20年先のことも視野に入れた上で、
より具体的にご家族の状況やお好みを考慮し、ご要望にお応えすることが可能です。
自分たち家族にとって、どんな家が『いい家』なのか、じっくり話し合って最適な家づくり
計画を進めて下さいね。
私たちが驚くような突飛なご要望も楽しみにしています。
もちろん、すべてが実現可能なわけではありませんが・・・(笑)