Gハウスでは床材にカーペットをおススメしています。
実際に、弊社でご建築いただく方の約8〜9割が選択される床材は、フローリング、もしくは無垢材です。
なぜ、Gハウスが床材にカーペットをおススメするのかをお話ししたいと思います。
カーペットのメリット
日本では戸建て住宅でのカーペット採用率は低いですが、アメリカやヨーロッパでは主流です。
どんなメリットがあるのかご紹介いたします。
01
赤ちゃんが転んでも痛くない
小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、赤ちゃんがハイハイからつかまり立ちをし、歩き始める。その頃のお子様はまだしっかりと歩けません。1日中、ずっと見ていられるわけではありません。少し目を離したときに転倒し、けがをすることがあります。そんな時に硬い床材と、クッション性のあるカーペットでは怪我の度合いが変わります。
02
足腰への負担が少ない
カーペットにはクッション性があるため、お料理中など、長時間立ったままでも、足腰への負担を軽減してくれます。若いうちは苦ではありませんが、ご年配の方になるほど毎日過ごす家で足腰への負担は大きくなります。
03
防音効果がある
2階の足音が1階に響く。フローリングなどのかたい床材を使用していると振動が伝わりやすく音が響きやすくなります。しかしカーペットには防音効果があるため、走りたいざかりの小さなお子様がいらっしゃるご家庭などでは音のストレスが少なくなります。
04
喘息やアレルギー発症率を抑える効果
空気中にハウスダストを舞い上げないので、ハウスダストが原因のアレルギー症状でつらい、くしゃみや鼻水を抑えることが出来ます。
カーペットにどんなイメージがありますか?
私たちがお客様からよく耳にすることは「ダニが気になる」というご意見です。やはり、お手入れや汚れの落とし方も気になりますが、一番は健康への影響ではないでしょうか?
では、質問です。
実際にカーペットのダニによって何らかの被害を受けたことがある。という方はいらっしゃいますでしょうか?
ダニが嫌悪される理由はアレルギーや、ダニに刺されるといった事でしょうか?
まず、アレルギーはハウスダストと呼ばれる、ほこりやダニの死骸やフンを吸うことで体内に入りアレルギー症状を引き起こします。
こんな調査結果があります。
「カーペットはダニが繁殖する」これに関して、こんな調査結果があります。
昭和62年5月~平成元年12月に、兵庫県西宮市は小児喘息患者を対象に、ダニとそれによる症状の推移を定期的に調査。
その結果によると以下のようにされています。
喘息の誘発は寝具のダニが強く関係しており、特に掛布団との関連性が強いことが分かった。
寝室を含めて、床のダニ数と喘息発作との関連はあまり認められなかった。
小児喘息などのアレルギー症状の原因のひとつがダニであることは事実であるが、そのダニの最大供給源は、布団などの寝具から空気中に舞い上がったダニが犯人で、床材素材とは免疫学的には無関係である。
さらに、日本カーペット工業組合によると、信州大学、大阪府立産業技術総合研究所との共同研究では、アレルギー症状を引き起こす原因とされるハウスダストの舞い上がりを抑えることが重要であり、フローリングとカーペットのハウスダストの舞い上がりを比較すると、床上50センチの位置では、
フローリング | 約4万個(1㎡当たり) |
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カーペット | 約3千個(1㎡当たり) |
アレルギーの原因であるハウスダストの舞い上がりは、フローリングの方が約10倍も多いことが分かっています。これはハウスダストがカーペットの繊維に付着することで繊維に絡まり舞い上がりにくくするためです。
日本以外でもこのようなデータがあります
アメリカでは2020年12月に米国国立衛生研究が喘息とアレルギーの治療法に関する連邦政府の新しいガイドラインを発表し、更新された内容にこれまであった「カーペットを取り除くこと」が削除されていました。
スウェーデンでは、教室の床材別にアレルギーとカーペットの関係を調査したところ、教室の床材が固い学校と、教室にカーペットを敷いている学校とでは、カーペットを敷いていない学校の方がアレルギー患者の割合が多かったといった調査結果が出ています。
また、ダニに刺されるという懸念に関しては、屋内にいるダニの種類は主にヒョウダニ(チリダニ)・コナダニ・ツメダニの3種類です。その中でも約8割を占めるのがヒョウダニ(チリダニ)。このダニは人を刺すことはありません。また、吸血はしないもの刺すことがあるツメダニ。カーペットに多く生息するといわれていますが、実はお布団の中が一番多く生息しています。しっかりと掃除をすればゼロにはならないものの、ダニの繁殖を防ぐことが出来ます。
ダニによる一番の被害はアレルギー
ここまでで、室内に生息するダニの約8割は人を刺さないこと、また同時に、ダニによる一番の被害は喘息やアレルギーである事が分かります。
どのようにしてアレルギーが発症されるかというと、ダニの死骸やフンなどを含むハウスダストを吸い込むことによって引き起こされます。ハウスダストを含んだ空気を吸い込まない、空気中に舞い上げない室内環境の方が、アレルギー症状を抑えることが出来るということです。
したがって、硬い床材よりもハウスダストを舞い上げないカーペットの方が、アレルギー症状に関しては発症率を抑えることができるという訳です。
効率よくお掃除することでハウスダストによるアレルギーを防ぐ
カーペットを採用することで、空気中にハウスダストを舞い上げないので、床面に溜まったハウスダストを掃除機で効率よく掃除してくれます。
24時間換気システムも重要
先程も申し上げましたが、ハウスダストが原因である喘息やアレルギーの発症にはダニの死骸やフンなどを吸い込むことによって引き起こされます。空気中にハウスダストを巻き上げないことが大事です。
1時間に0.5回の空気の入れ替えを義務化されている24時間換気システムの設置。
どこの住宅にも必ずある換気システムの給気位置(きれいな空気を取り込む位置)と排気位置(家の汚れた空気を廃棄する位置)が重要なことはお分かりいただけるかと思います。要するに、ハウスダストを巻き上げないためには上部からきれいな空気を送り込み、汚れた空気を床面で排気する。空気を循環させるのではなく、重力によって下に溜まるハウスダストを一方通行で排出させることが重要なのです。
そのほかにも、気になるお手入れの詳細方法等、ご案内しております。