実を言いますと、避難所も親子3人で行ってきました。
本来、部外者は入れないはずなんですが、
駐車場からの入り口は裏口でしたので、
何のお咎めもなく入ることができました。
そこで私たちが見たものは・・・・
段ボールの塀、塀、塀・・・・・でした。
高さはすべて2メートルぐらいありました。
TVに映る高さ50cmの仕切りではありません。
あんな開放的な雰囲気はみじんもありませんでした。
段ボールの塀で囲まれた牢獄という表現がぴったりです。
報道にもありますように、そこで生活されている方は、
いわゆる社会的弱者の方が多いと思います。
もっとはっきり言うと、お年を召された方が多いと思います。
ご自身の力で、新しい住まいをなんとかするなど
絶対無理だと思います。
現場(益城町)を見た印象として、建物のかたづけだけでも
3年ぐらいかかりそうです。
仮設住宅の建設も遅々として進まない中、
お年寄りの方が地元に帰れるのはいつになるのでしょうか?
いつも不思議に思うのは、
行政は、もっと迅速にお金と人材を投入して
素早い解決ができないのか?
自衛隊も半年~1年かそこら駐留して、
撤去作業を迅速にできないのか?
そんな反面・・・
予算消化のために無理やり?、年度末に道路を掘り起こす
工事を見るたびにもいつも思います。
税金の使い道、行政の在り方はそれでいいのでしょうか?
高浜原発の再稼働も先になりそうですが、
万が一、福島のような惨事が起こった時に
「想定外」と言って済ますのでしょうか?
国としての方向性も大事かもしれませんが、
現実に苦しまれている方々に
国として今すぐできることは、本当にないのでしょうか?
(批判めいたお話ですいません・・・)
私が家づくりのお手伝いをさせていただいている
お客様は30~40代の方が多いのですが、
その方たちもやがてお年寄りになります。
お年を召されてから、地震で家に住めなくなることは
悲劇以外の何物でもありません。
何かあった時に、行政が助けてくれる時代は終わりました。
自己防衛するしかありません。
2階建てのお家でも必ず構造計算をして、
地盤改良工事をするかどうかの判断は
必ず自己責任でしてくださいね。
心からご提案します。
文責 池田泰弘