こんにちは。
設計や工事監理を担当します、池田晃啓です。
今回は、マイホームづくりを目的とした土地購入における土地探しについての注意点を住宅会社目線で、ご紹介します。
土地の購入の際には、土地の価格だけでなくさまざまな費用が一緒にかかります。
一般的には言われているのは、不動産屋さんへの仲介手数料、司法書士への登記費用や報酬、銀行へのローン保証料や手数料、固定資産税・都市計画税などの税金、印紙代などです。
つまり、土地の価格だけでなく、その他の諸費用も含めて土地の費用と考えることが重要です。
しかし、設計士目線での土地の費用は、これで終わりではありません。
■解体工事費用(50万円~200万円ほどかかります)
今現在建物が建っている場合にかかります。
どれぐらいの大きさか、2階建てか3階建てか、木造か鉄筋コンクリート造か、建物の中に荷物があるかないか、によって費用が異なります。また連棟というお隣さんとつながっている場合には、切り離し工事や切り離し後の補修工事も必要となります。
稀なケースですが、建物はつながってないが、お隣さんの屋根がこちらの敷地境界線を越えてこちらの敷地内にはいっている場合は、屋根のみの切り離し工事や補修工事が必要となります。
■給排水引込費用(3万円~80万ほどかかります)
その土地に水道や排水管が引込まれているかどうかによって変わります。
ひきこまれていても、古い時代の13mmの水道管だと、新たに20mmでの引込み直しが必要です。
無事に引込みがあれば、申請費用だけで済みます。
■狭小道路による工事割増費用(10万円~30万円ほどかかります)
前面道路がとても狭い道の場合、大型の工事車両が通れませんので、その分割増になります。
そのほかにも、ガスの引込がない稀なケースや、敷地に高低差が有る場合基礎工事割増費用、地盤が弱い場合は地盤改良工事費用も必要です。
土地購入の前にしっかり把握しなければならないのは。費用だけではありません。
それは近隣との境界についてです。
お隣さんや近くにがどんな人が住んでるのか?非常に気になると思います。
特にすぐお隣さんとの境界が明確に決まっているのか決まっていのか?
みなさんは、
「え?土地の境界が決まっていない土地ってあるの?」
「境界が決まっていないのに、そんな土地売っていいの?」
と思われれるでしょう。
しかし、全然売っていいですし、境界が決まっていない土地はいくらでも存在します。
そのような場合は、測量して境界を確定する費用がかかりますし、
お隣さんにその測量した境界でOKをもらわないと境界はきまりません。
お隣さんが拒否し続けると永遠に境界は決まらないというケースもあります。
このように土地以外の費用がかかることや境界が決まっていないこと、お隣さんが境界を承認してくれないことは不動産屋さんは基本的に教えてくれません!
ですので、このようなことの解決はGハウスで行うことも多々あります。
基本的に不動産屋さんは土地を売るのが仕事です。
住宅会社は、土地で暮らしていただける環境を作ることが仕事です。
まとめ
マイホームづくりを目的とした土地を購入する際には、一般的な諸費用だけでなく、さまざまな費用がかかることを覚えておいてください。
正しい土地購入の方法は、いきなり不動産屋さんに行くのではなく、まずは住宅を建ててもらう住宅会社を決めて、その住宅会社を通じて土地を探しましょう。そうすれば、お気に入りの土地が見つかった時に、これらの費用を住宅会社が計算してくれます。そうすれば安心して土地購入を決定できますよ。