設計の池田晃啓です。
前回、地震に強い家のお話をしました。
ただ頑丈な家=地震に強い家とは言えず、地震対策をきちんとすることが大切だというお話でした。
では、どんな地震対策があるのかおさらいしましょう。
地震対策は3種類あります。
①耐震 : 建物を頑丈にして地震に耐える方法
②制震 : 地震の揺れのエネルギーを制震装置で吸収させる方法
③免震 : 基礎と建物との間を免震装置で切り離し、そもそも地震の揺れのエネルギーを建物に伝わらないようにする方法
今日は、制震についてご説明します。
制震とは、地震の揺れのエネルギーを制震装置で吸収させる方法です。
主に、制震ダンパーと呼ばれる装置を壁の中に埋め込みます。
制震ダンパーとは、わかりやすくいうと、車のサスペンションダンパーです。
道路からの振動を車に持ち込ませないこの装置を住宅に応用しました。
制震ダンパーはビルなどの大型建築物にも用いられています。
メンテナンスも不要で、半永久的に効果があります。
台風にも効果を発揮します。
免震工事が300万円以上かかることに対して、
制震はほどでは10分の1の約30万円のコストで工事が可能です。
この少しのコストアップがデメリットと言えます。
耐震からの揺れの軽減率は50%とも言われています。
このように設置することで、何度も来る余震から建物の骨組みを守ってくれます。
また、熊本地震のように本震が2回来たとしても、骨組みのダメージは少ないので、
倒壊のリスクを大幅に軽減できるでしょう。
ぜひ採用をおすすめします。
次回は免震についてご説明します。
では。