こんにちは。
建築部の池田です。
屋根を考える
屋根とは、なんでしょうか?
「屋根」は、家の頭に位置してます。そこで、雨や風などの障害から住む人を守ってくれる存在です。
では、どんな屋根材が「屋根」に適しているのでしょうか?
日本では、瓦やスレート(カラーベスト、コロニアルとも呼ばれる)などが一般的で最も普及しています。
建築会社も「一般的だから」「安いから」という理由で屋根材を選ぶケースが多いのですが、本当にその屋根材でいいのでしょうか?
熊本震災ではっきりとした事実があります。
写真をご覧ください。
写真は熊本震災後、私たちが実際に現場に行って撮影した写真です。
瓦屋根
瓦屋根
瓦屋根
瓦屋根
スレート屋根
スレート屋根
すべて1階がぺしゃんこに潰れています。
1階に人がいたらどうなっているのか考えただけでゾッとします。
これらの倒壊した家の共通点は、屋根が重いということです。
理由は単純明快で頭が重いと、建物はより振られるからです。
これは中越地震や能登地震の調査でも明らかになっている事実ですが、最もダメージを受けるのは、屋根が重いお家なのです。
今後50年で最大3回もの大地震が起きるといわれているこの日本で、重い屋根材を使うのはあまりにもナンセンス。
耐震性能を高める前に、まずは屋根材を軽くする検討が必須です。
ちなみに、Gハウスでは、ガルバリウム鋼板屋根を標準採用しています。
ガルバリウム鋼板の特徴は、非常に軽く、さびにくく、メンテナンス性に優れています。
重さは、瓦屋根の12分の1、スレート屋根の4分の1の重さしかありません。
平均的な30坪の住宅で例えると、
瓦屋根の屋根の重さは、6000kgで、約車8台分です。
スレート屋根の屋根の重さは、2000kgで、約車3台分です。
ガルバリウム鋼板屋根の屋根の重さは、600kgで、約車1台分もないぐらいです。
また、ガルバリウム鋼板は、耐食性がありサビにくいです。
さらに、メンテナンス面においても、
スレート屋根が一般的に10年~15年で塗り替えが必要ですが、
ガルバリウムは一般的に20年~30年は持つといわれています。
デメリットとして、少し前は遮音性や断熱性が悪かったのですが、それは過去の話です。
現在はこれらを性能が向上させた商品が普及しています。
今日はご紹介できませんが、Gハウスでは屋根の色や形にもこだわりを持っています。
すべてデータに裏打ちされた理由があります。
住宅会社を選ばれる際は、
その会社が使っている素材一つ一つにきちんとした理由を持っているか確認されるのも
有効な手段かもしれません。