設計の丹野です。
家づくりを考える時、みなさんは建物の外観にどこまでこだわりますか?
シンプルで四角い箱のようなデザインがいい!
白いサッシに窓枠飾り、三角屋根にアイアンの妻飾りがあるような欧風な家に憧れる!
やっぱり落ち着いた和風イメージを残した現代和風が渋い! などなど。
大まかなイメージの好みは、みなさんお持ちだと思います。
でもGハウス周辺のような狭小地が多い地域では、なかなか上の写真のようにはいきません。
一般の方には分かりづらい建築基準法上の建坪の制限や、高さの制限など、通風や日当たり
の面で、住宅密集地に住む者として地域みんなで配慮しなければいけないこともたくさんあります。
万が一の火事に備えて、防火や不燃の認定品しか使えないことも仕方がないことかもしれません。
そんな中、価格や色柄も豊富で狭小地でも手軽に色々なイメージを表現出来る“窯業系サイディング”が、
現在の住宅の外装材として主流になっているのでしょう。
セメントを主原料とする板状の外壁材で、防火や汚れにくさなどの機能性にも優れています。
レンガ調や塗り壁調、最近は木目柄も人気が高く、バリエーションも多くなりました。
しかし、その色柄選びは、こだわればこだわるほど苦戦します。
カタログの施工例などでイメージを確認したり、20センチ角程度の取寄せサンプルで
現物を確認したり、ショールームに出向いたり、完成予想パースに取り込んだり・・・。
検討方法はいろいろあるのですが、現地の日当たりや見る距離・角度、外壁面積なども
視覚に影響するため、実際のところは完成するまでわからない・・・。のが現実(^_^;)
私も出来る限りのイメージをお伝えするのですが、最後は皆さんの想像力と決断力です!
「この組み合わせ、変ですか?」そんなご質問もよく飛び出しますが、そんな質問を
される方ほど、大丈夫なものです(笑)
ご自身のお好みとセンスを信じてくださいね。
貼り分けを考える際の簡単な目安として、
・使う色柄は最大3種類
・メインとポイントの面積割合は、7:3程度
・大まかなイメージ写真などを用意する(上の写真のような感じ)
後は設計者やメーカーのコーディネーターさんと相談して、貼り分け位置などを決めて、
イメージに近づけていって下さいね。
お家の顔づくり、根気よく検討してください。
植栽やカーポート、バルコニー屋根など、外構計画も合わせて検討することも忘れずに!