「BELS(ベルス)評価書」という言葉を耳にされたことはありますか?
BELSとは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、建築物省エネルギー評価制度の事を言います。
国土交通省より2013年に「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン」が制定されました。
2016年より、対象範囲が住宅に拡充されました。
これに基づき、第三者評価機関が大規模から小規模建築まであらゆる建築物に対し、省エネ性能を評価・認定します。
BELSの目的
建築物のエネルギー消費性能の見える化を通じて、性能の優れた建築物が市場で適切に評価・選択されるような環境整備等を図れるようにすることを目的としています。
同時に、住宅の専門家でない一般の方でも性能を評価・比較ができるよう、住宅流通市場の活性化を目的としています。
BELSとZEHの違い
BELSとZEH、どちらも住宅の省エネに関する言葉ですが、BELSは性能を評価する制度のことであり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は特定の省エネ基準をクリアした住宅、または基準を指します。
ZEHの内容は「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入で省エネに努め、太陽光発電システム等の導入により、住宅での一次エネルギー消費量の収支が、年間でゼロとすることを目指した住宅」です。
簡単に言うと、「制度」か「基準」の違いです。
BELSの性能評価書を見れば、ZEH基準を満たしているかどうかがわかります。
BELSの認定を受けるメリット
- 補助金や減税制度等を利用できる(ZEH補助金はBELS評価書が必須)
- 売却する際の性能証明になり価値が上がる
- BELSは省エネ住宅なのでランニングコストの節約になる
- 第三者機関による評価・認定で、信頼性が高い
BELS評価書の基準
BELSは一次消費エネルギー量を★1~★5の5段階で評価をします。
一次消費エネルギー量が少ない程、高性能な家。というわけです。
※★1は既存建築物のみが対象。新築の場合、★2つ以上になります。
評価方法
削減率の値であるBEIの数値によって、評価されます。
BEIとは「一次エネルギー消費量基準」の事を指し、その計算方法は「設計一次エネルギー消費量」÷「基準一次エネルギー消費量」によって算出されます。
★の数が多い程、省エネ効果は高くなります。
★ | 1.0 < BEI ≦ 1.1 既存住宅・建築物のみ |
---|---|
★★ | 0.9 < BEI ≦ 1.0 省エネ基準 |
★★★ | 0.85 < BEI ≦ 0.9 誘導基準 |
★★★★ | 0.8 < BEI ≦ 0.85 |
★★★★★ | BEI ≦ 0.8 |
BELSの表示項目
- 建築物省エネルギー性能表示制度の名称
- 一次エネルギー消費性能を★の数で評価
- 基準一次エネルギー消費量に対する削減率
- 基準一次エネルギー消費量、誘導基準一次エネルギー消費量、設計一次エネルギー消費量の関係を図で表示
- 一時エネルギー消費量、及び外皮性能の省エネ基準への適合可否表示
- ZEH認定を取得しているかどうか
まとめ
BELS評価書は一般の住宅購入検討者様にも省エネ性能をわかりやすく表示した評価書です。
また第三者機関による評価・認定ですので、信ぴょう性や信頼が高く、これからマイホーム購入をご検討される方は「安かろう悪かろう」な住宅を購入しないためにも、ぜひBELS評価書のある住宅を購入されることお勧めします。
また、建築する際には、BELS評価書を取得をすることで、補助金申請や売却する際にも価値が上がり、高値で売却が可能になることもあります。
ぜひこのBELS評価書を取得している住宅のご購入をお勧めいたします。
Gハウスでは全棟で「BELS評価書★★★★★(全棟★5つ)」を取得、発行しています。
人生で1度の買い物。何十年も暮らす家だからこそ、国が評価する「省エネ性能」証明を取得することはとても大切になります。