アメリカの住宅を学ぶ

設計の池田晃啓です。

 

 

 

今週のお休みの日に、アメリカ住宅セミナーに行ってきました。

 

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・アメリカの住宅業界の動向

 

・アメリカの住宅建材のこと

 

・アメリカの住宅と日本の住宅の違い

 

・アメリカの住宅会社さんの取り組み

 

などを学ぶことができ、

 

非常に有意義な時間でした。

 

 

 

 

アメリカと日本の家づくりに対する考え方の違いをご紹介します。

 

ライフスタイルとライフステージという言葉があります。

 

 

 

日本の家づくりでは、

 

「お客様のライフスタイルに合わせた世界にたった一つの家づくり」

 

というスタンスはごく一般的で、住宅会社にもお施主様にも当然に広まっています。

 

 

 

しかし、

 

アメリカにそのようなスタンスは存在しません。

 

 

 

アメリカはライフステージに合わせて、家を変えていくのが一般的だそうです。

 

ライフステージとは、人生や過程を表し、

 

主に新婚期、育児期、教育期、子供独立期、老後期を指します。

 

アメリカでは、新婚期で夫婦2人で暮らすための小さめの家を買ってお金を貯めて、

 

子供が生まれて手狭になると、現在の家を売って、新たに大きめの家を購入し、

 

子供が独立すると、夫婦2人では広すぎるので、現在の大きめの家を売って、小さめの家を購入し、

 

老後は夫婦2人でのんびり暮らす…というのが一般的です。

 

2、3回家を買えるのは一般的で、同じ家で一生暮らすというのはほとんど無いのだそうです。

 

もちろん中古住宅がメインになります。

 

 

 

もし、アメリカで「お客様のライフスタイルに合わせた世界にたった一つの家づくり」をすると、

 

個性が強すぎるため、中古で売りづらいという風になってしまうのです。

 

 

 

日本ではこのように流動的な中古住宅流通の社会的な整備が整っておらず、

 

中古住宅を購入して売るときには価値が下がるので、

 

また次に大きめの家を買って…ということは難しいです。

 

 

 

 

しかし、日本で家づくりする際にも、ライフステージと言う考え方を活かすことはできると思います。

 

今のライフスタイルに合わせた家づくりではなく、

 

子供が独立した後の部屋や、老後に夫婦で暮らすという視点を

 

より考えた設計をもっともっと深く掘り下げて考えていくべきだと感じました。

 

 

 

これからもより良い家づくりができるよう、勉強し続けていきたいと思います。

 

 

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では。

 

 

 

 

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